上空5500mに-18度空気が入ってきて今朝の沢は気温8度で肌寒い。
朝家内が見送る中、烏川二ノ沢上流に向けシエラのハンドルを切る。
二ノ沢は前常念(2661m)東面を水源とする沢だ。
烏川林道途中の道路沿いに延命水という湧き水がある。
苔むした岩の隙間から水が流れ出ている
何かの説明では「山奥の森のパワーをひしひしと感じる湧き水で、
命が延びるかもしれない神秘的な水らしい」。
道路反対側の沢は綺麗だし岩の上は森だがパワーとやらは私には感じられない。
ちなみに道路沿いで山奥には思えない。
時々水を汲みに来られるかともおられる。
ちなみにこの水を飲んだことはない、これからも飲まないと思う。
林道を登り途中から脇の道にはいり、未舗装道路を少し走ると二ノ沢二号橋がある。
サルがたむろしていたので気合一発追い払う、森の中で騒いでいる。
無視して沢に入る。
沢石は苔むしており、木々は流れの傍まで迫って薄暗い。
沢は滑りやすく石を乗り越えていくのが大変。
先は長いので沢沿いの林を注意して歩く
20分ほど登っていくと烏川第三発電所堰堤が見えてきた。
この堰堤から先が今回の釣り場所で先にある滝までが予定だ。
まだ流れもそれなりにあり、水も冷たくイワナは瀬に出てきていない。
重めのオモリで落ち込みの泡下などに落とすことにする。
流れが速いので流さない、点の釣りだ。
釣り始めて10分ほどでアタリあり、上げてみる22cmの黒っぽいイワナ。
顔が黒っぽく怖い、山奥のイワナだ。
写真のポイントをせめる、25cmのイワナだ。
引きが強い、木や石を避けながら手前に寄せ引き抜く。
その後釣上がっていたら流木が散乱、針の根がかりが増えてくる。
根がかりしたが、重りは見えているので外しに川に入る。
針に手を伸ばした瞬間、いきなり目の前が水泡で一杯になる
ふと、以前やっていたダイビングの時の光景が頭に広がる
ボンベを背負ってドボンと飛び込み目の前の気泡が消えたらマリンブルーの海中が・・・
その時右手の竿にバキッという感触で現実に戻される。
そうか、足場がぐらつき川に頭からダイブしてたんだ。
急いで手足で体を確保し事なきを得て、水辺に上がるずぶぬれだ。
とりあえず持ち物検査。
またやった竿破損、これで3本連続購入二か月以内に破損。
俺の竿は身代わり地蔵か、怪我してないのでよしとしよう。
デジタルカメラは水没するが無事、爆竹水没ダメ、ザックの中身無事よかった。
何か忘れている、あ、サングラスがない。
お気に入りタレックス遠近両用偏向レンズに鯖江職人のフレーム。
川の中だ、探すが見つからない。そのうち寒さで体が冷えてくる探索をあきらめる。
目の悪いイワナに餌が見つけられようプレゼントしよう。
今日は滝まで行く予定だったが、こんな時はやめるに限る。
結局釣り自体は1時間程度で終わり、仕方ない。
夜の魚3匹は確保しているので帰ることにする。
今晩は庭でバーベキュー、酒はスコッチボウモア18年で忘れよう。
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