イワナのはく製

イワナの剥製が届いた。

剥製は松本にあるオガワアートコレクションに依頼。                 ここは魚類専門剥製で水族館にも納めているこだわりのお店だ。             条件はオリジナルの色合いと形を変えないように依頼した、台座はけやき。

子のイワナは7月に北アルプス蝶ヶ岳を水源とする烏川支流の崩れ沢で釣った天然イワナである。

見た目の天然と養殖違いは以下の通りだと思う。味は好みもあるが養殖のほうが脂がのっていて旨いと思う。釣る楽しさはもちろん天然がよい。

天然:体がスリム ヒレが大きめ(川の流れがある)

   顔が怖い・獰猛な顔つき(山奥に行くほど顕著・その河川特有の原種がいる)

   先日髪を短くしたら近所の子供に怖いといって逃げられた、野生種ではないのに。            

養殖:全体的に丸っこく太っている(餌が良い)   

   ヒレが小さめ(養殖池でほぼ流れがない)

   顔が優しい  

この様に顔が怖い、こやつの獲物になりたくない。


さてこのイワナを釣った時の話です。

日時:7月24日

数日続いた雨も上がり久しぶりに雲の隙間から北アルプスが見えている、天気も良くなりそうだし沢に出かけることにした。

自宅からジムニーをとばし30分登山道駐車場に到着。

1時間ほど森の臭いが立ち込める山道を昇り降りし目的の沢に到着。

水温9度、沢は肌寒い

雨上がりの沢は増水しているものの流れはそれほどでもなく穏やか

苔むした石や木々、流れる水の音そして生命力あふれる森は幽玄な雰囲気を醸し出す。

大きくゆっくりと息をする、やがて心が落ちつき森の中に同化した気分になる。

さぁ釣りを始めよう!

沢をゆっくりと登っていくと上流で水面が波立つ、イワナのライズだ!(水面の虫などを捕食する動き)

背を屈め水に振動が伝わらないように近づき、そーっとライズした前方に餌を流す。

1回目・・・無視、2回目餌を見つけたか寄ってくる・・まだ捕食しない

3度目、イワナが誘いに飛びついてきた、一気に持っていく手ごたえあり引きも良い。釣りあげると泣き尺サイズだ。

その後数匹釣ったあと、大き目の落ち込みに餌を流していると少しだが目印の動きが水の流れと違っている。(イワナは、餌を自分の住みかに持ちこんでから食べる習性もある)

「コッ、コッ」わずかだが小さな当たりが・・。

慌てず一呼吸おいて合わせる(基本イワナの早合わせはNG)

あれぇ、上がらない根掛りか、いや違うなんかおかしい。

糸のテンションを保っていると「ズリッ」引っ張るような手ごたえが

来た! この手ごたえは期待できる。

慌てず少し揺さぶると、「ググッ、ドー」暴れだした、岩底に逃げようとしている。

竿が強くしなる、糸は0.2号無理はできない

逃げようと走る動きにあわせ竿をいなす、このやり取りが醍醐味だ。

やがて、浮いてくるやっぱり大きいなぁ今年2匹目の尺越えだ。

弱ってきたので竿をたたみ手元に引き寄せと、奴が最後のひと暴れだ

(源流域では木が茂っており長い糸では引っかかるので使えない、竿長6~7mに対し糸は1.5~2mと短くこの釣り方を提灯釣りと言う)

慌てず取り込む。みるととてもきれいな天然のイワナだ。

食べるより自宅に飾ろう思いたつ、活かしたままショップに持ち込むことにした。

勿論、釣った魚は食べる分二匹を除き沢に帰って頂き帰路につく。

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