2022年6月、山の雪も解け沢の水量も落ち着いてきた
今回は何度に分けてこの支流を登って行くことにした
6月3日退渓点になる林道の上部にM君の車を駐車
その後私の車を入渓点の林道脇に車を止める
やけに今日はサルが多い、車に💩されないか気になる
用意をしていると、黄色のジムニーJB64から
釣りベストを着た、かなりの年配の方が降りてきた
しかも腰にはスリングやらカラビナをぶら下げている
声は出さず心の中で「マジでそれ使うの??」
お爺さん「この辺りで良さそうな沢ありますか」
装備はあるが同行者もそれらを使うには疑問符が・・・
どう見ても後期高齢者の二人組
年齢を聞くと82歳で若い時は北アルプスを走破していたらしい
家は宮崎だが、イワナを求め松本に住居をかまえ釣り歩いている
元気そうなお爺さんだが、事故につながるといけないので
アプローチと遡行の楽な場所を教える
M君は自作のルアーをプレゼントしていた
俺たちは何といい奴なんだろう
駐車地点は標高1100mで目的の沢が標高950mなので降りなければならない
勿論、獣道はあるが特に道などはない
サルの💩が散らばっている、後ろについているM君にそこ、あそこ注意喚起
M君「いやぁ~助かりました、言われなければ踏んでましたよ~」
しまった、最後の2~3個の💩は黙っとくのだった
上手くいけば、M君のはしゃぐ姿が見れたのに・・・次回は黙っておこう
藪を掻き分け降りていくと、木々が生い茂る森が現れてくる
一昨年はこの上の辺りで、でかいクマを見たのだけれどM君には「ヒミツ」しとこう
出会えた時のサプライズとする
頭の中に入れている地図と照らし合わせ、雨裂付近を通る
雨裂付近は笹や雑草も少ないが、足場ががれきや泥なので中心部を避け
安定した所を選び降りていく
30分ほどで沢に到着、ゆったりとした流れと静寂な雰囲気におおわれている。
しばらく沢を歩くがチャラ瀬でイワナの姿もない
竿を出しても反応がないのでちゃちゃっと進む
しばらく歩くと沢相も良くなりはじめ、イワナが走り出した
夕食用の手ごろなサイズが釣れたので魚をさばく
さばき終わり前を見ると、M君の竿が良い具合にしなっている
M君もがっつり手ごたえを感じているようだ、尺物か?
見ての通りM君は尺イワナ、やったぜ!!のポーズ
丸々太った良いイワナだ、これだと手ごたえはあるなぁ~
M君「今年二匹目の尺ですかねぇ」
私「太っていて大きいが、少しな長さが足りないと思う」
M君「けっこうシビアな判定しますね」
判定はあとで・・・
このイワナが咥えているのはM君自作の「アリさん」
発泡樹脂で作っていて作品は他にもある
ちなみに以前便所コオロギをプレゼントしてくれた
良く釣れるらしい
M君はルアー・毛ばりなどを自分で考え作っている器用だ
M君自作のフライに騙されたイワナ
フライはトビゲラの成虫をモチーフにしている
カディスと言う定番のフライだそうで
シカの毛を使っているのでディアヘアカディアスと言う
そういえばどこかの本で、ブドウ虫を二匹つけるのはダメだ釣れない
自然界ではそのような餌は流れてこないと執筆している釣り師がいたが
改めてそんなことはない!!と断言できる
イワナはエサとみれば飛びつく!!
ブドウ虫二匹掛けで年間1000匹釣る釣り師もいる
餌と思わせれば釣り師の勝ちだ!
その後、雲行きが怪しくなり
頭上でドッカーン!雷鳴がとどろきく
雨は廻りの木々に遮られあまり落ちてこないがちょっとアブナイかな
そろそろ、潮時なので退渓とする
駐車場について、車に近づくとすごく強烈な💩に匂いが
やられた~、サルたちの置き土産だ
家に帰るが、庭先からお隣まで強烈な匂が漂う
洗車だ!洗車だ!
スタンドに行きスタンドのブラシでタイヤや下回りを洗い落とす
(スタンドさんゴメンナサイ)
その後、洗車機でW洗浄+泡洗浄+廻り+ホイール洗浄をかけ匂いは消えた
今度見つけたら、お仕置きしてやろう
さてさて、お待ちかね結果は
ジャーン、残念!
M君が言うには「対角で測れば尺です!、泣き尺と呼ばないで対角尺です」
新しい呼び名だね
でも美味しかったそうだ、この沢のイワナは味が濃い
次回は標高1300mからに続く
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