5月中旬の中房川

5月中旬朝起きると「カッコー♪ カッコー♪」

今年も安曇野に爽やかな空気とともに初夏を運んできてくれた

巷では他の鳥の巣に卵を産み付け、ヒナを育ててもらうチャッカリ者のイメージがあるが

安曇野の澄んだ空気と空に響く声は澄んでいて心地よい

前回、中房川のとある場所

急な崖を転がるように降りて

釣を始めようとした矢先に餌を車内に忘れた事に気づかされる

今更戻って再トライは辛すぎる

簡単に言うと八方尾根スキー場の黒菱急斜面部分と標高差をそっくりそのまま

持ってきたようなもの、勿論リフトはない

一度上がったら戻る気力はないと思う

結局毛ばりで対応するが低い水温と腕のなさが災いし

岩の底に隠れたイワナは出てくれなかった。

今回は再チャレンジで餌をしっかり確認して崖を降りてきた

今年は雪代のような濁りはなくなったが水量はまだ多い

実際、北アルプスの山の方は残雪が例年より多い

水の透明度も高い、このような色の時は水温が低いので

イワナも岩の底に隠れて出てこない

このような状態を地元の釣り師は「水が死んでる」と言う

冷たすぎてプランクトンなどが発生していないのと不純物がないので透明度が高い

確かに、海でも綺麗な象徴である透明度の高い黒潮はプランクトンが少ない

苦戦の予感、底に沈めるので重りのチョイスが重要だ

オモリ合わせをしようと胸のポケットに「ない!重りが」

今度は重りを忘れてしまった

何故か常に何らかのハンディを背負ってしまう

言い訳ではないが物忘れは昔から得意なので慌てない、何とかしてきた。

スキーに行って板を忘れ、登山に行っては靴を忘れ

おかげで嫌なこともすぐ忘れられるので気楽な人生を過ごせる

川の中ほどに大きな岩があり、流れが当たっているが裏側は良い感じで緩やかに渦を巻いている

勿論、水温が低いのでイワナはフラフラと呑気に泳いでくれてない

狙いを定めミミズを落とすと、少しして小さな当たりが「コツコツ」

ブドウ虫より少し時間を長めに取り、軽くテンションかけてから一度緩める

食らいついてきた「ググッ」掛かったようだ

少し暴れるが難なく釣りあげる

良い型のイワナだ

増水気味の沢を渡れそうな石場を探し遡上していく

そのうち垂直の側壁となり、へつるが足場と掴み場所がなくなった。

流れはあるが深さは40cm位か、冷たいけれどこの先には大きなイワナが居着いている

壁に体を張り付け仰向けでエビ反りになりながら足を延ばしていくが

なんせ純日本人体系の足ではあと少し足りない

思い切って降りるとお約束通りの滑りやすい岩で

「ドッボーン!」一気に胸までつかる、

水の透明度が高すぎると深さを見誤りやすい、思ったより深かった

しかも流れがある、体を持っていかれそうヤバイ!!

壁に手をつけるが引っかかるものがなく滑る、じわじわ足が浮き流され始める

少し流されていた時、横に沈んでるが岩に手が当たる

すかさず岩を掴む「放してなるもんか!」何とかつかめた

あとは慌てず足場を確保し、流れに逆らいながら少しずつ前進して岸に上がる

助かったしかし水温6度、ホッとする間もなく寒い震えてくる

日当たりの良い岩の上でしばらくは日光浴、ガラパゴスのイグアナの気持ちがよくわかる

お約束の場所に着き気配を消し水面を見ていると

一匹、二匹、三匹とでかいのがフラフラ出てきて、中にはライズするものいる

お寒いのに元気なこった

そっと少し上の方で餌を落としイワナのいる辺りにさりげなく餌を流す

少しして勢いよく一気に竿が曲がる、来たか!と合わせる

なんとその中で一番小さな奴だった、と言ってもそれなりのサイズ

ただ、残念ことにあとはイワナの姿はなくなった

この先遡上するが水量が多く断念、帰りも何度か流されそうになりながらも

がけ下にたどり着く

単独の時はもう少し安全第一で行こう

崖を登り中間位のところで、右側の林から「ガーン」

ブリキ缶をたたいた時の音がする

気のせいかと思い歩き出すとまた音が「ガーン」

昔、母親の若い頃は狐に騙されることが度々あったとよく聞かされた

ここはとりあえず狸と言うことにする

ひとまず「うるさいぞー」と声をだす、不思議と音はしなくなった

山に一人で入ると不思議なことが時々ある

安曇野遊山人/渓流釣り・田舎暮らし

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