朝の気温9.8度家の庭を見ると霧が立ち込めている。
霧が晴れて麓から見る山の頂は色が変わってきた、紅葉だ!
山頂の山小屋では初氷、これから紅葉は山を駆け下りてくる。
このところ町内放送で「住民がクマに襲われましたので、注意してください」とか
「小学校の近くでクマが出没!」など注意の放送がある。
お子さんを持つ家庭は不安だ、ここでは動物愛護だけでは暮らしていけない。
山麓の保育園などは職員がクマよけスプレーを携帯している。
どうやら長雨などの天候不順で山の実りが少ないようだ。
クマは絶滅危惧種と言うが個人的には近頃、カモシカよりよく見ている。
ある釣コラムで「イワナ釣りでクマに遭遇するのはコンマ数%の確率でむしろ会える方
はラッキーである」書かれていたが私は遭遇率10%くらいなので幸運らしい。
こんな幸運はほしくない。
近くの小さな沢でイワナの成魚放流が行われた。
今回は釣はやらない、見るだけ。
放流されてすぐは水温など環境が違うのか食いは良くないようだ。
この時点では釣り人の技量がないと釣果は難しい。
養殖魚とはいえストレスを感じている魚を釣るには
立ち位置、餌を落とすポイント、流し方、などなど考えないと沢山つれない。
実際放流元に釣り人から「釣れないけれど、本当に魚放流したの?」小言を言われる
こともあるようだ。
しかし、釣りをせず離れたところから見ているとよくわかる。
立っている場所、餌を入れるポイント、流し方、ひいては歩き方など釣れない人には
それなりに理由があるのがよくわかる。
私も6年前渓流釣りを始めて2年位は本当に釣れなかった。
魚は運がよければ釣れるが、ボウズの時ほうが多かった。
なぜ釣れないのか?そもそもここには魚はいるのと自分い言い訳したり・・・
教えてくれる人もいないで書物を読み、山で出会った人に聞いては
一人沢に入り川で試してみるの繰り返し、ただ苦ではなかったけど。
3年目くらいからボツボツ釣れはじめる、近頃はある程度は釣れるようになった
しかしいまだ解らないことや発見することも多い。
どんなことでもやっていくと奥が深い。
翌日は知り合いの付き添いで昨日の沢に行く。
見に行くと朝のうちは姿が見えなかったイワナも10時ごろには淵のウケや
巻き返しの辺りを出入りしてよく泳いでいる。
これなら餌を落とせばほぼ釣れる。
同行していた初心者が竿を振るが最初は釣れなかった。
要領がわかりだしたのかアタリが出てきた、しかしばらしも多い。
私のアドバイスのたまものかそれとも本人のセンスか。
午前中で塩焼サイズが6匹ほど釣り上げる、3か月ぶり2回目の釣りで上出来だ。
私はまだ人里離れた沢で天然イワナとの駆け引きにロマンを感じているので
今は放流直後の沢には竿を出さないけれどもこのような放流は、
釣りを始めたい方や山奥に行かれない方にとって、よい事だと思う。
是非とも続けてほしいと願うし、野生のイワナも増えるので大歓迎だ。
今回は禁漁四日前の放流なので来年解禁時には残ったイワナも野生化していることだろう。
ちなみに同行者が釣った養殖イワナを食べてみた、通常旅館やお店ででているものだ。
違うのは、先ほどまで生きていたという新鮮さだ。
野生に比べ脂がのって味が濃厚で匂いもあまりしない、身もふっくらとしている。
釣具屋の店長が養殖イワナは美味しいて言ってたは確かだった。
世の中天然物が一番の風潮があるが、どちらが好きかは好みだと思う。
10月1日から2月中旬まで禁漁期に入る、沢はお休みだ。
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