先週の仕切り直し

今年は18回沢に出かけている。軽い怪我や器物破損は3件

転倒や打ち身、野生動物との遭遇を含めヒヤリハットは結構ある。

ハイデンリッヒの法則だとこの状況は将来、重い障害に発展する怪我の可能性が高い。

実際、ザックを背負いビクを肩にかけ竿を持って沢を遡上するのは

通常のトレッキングよりはるかに危険だ。

ただ、ヘルメットは個人的には暑い、めんどうくさい、大げさなど抵抗はあった。

丈夫な私でも高齢化と岩には勝てない、「安全第一」購入に踏み切る事にした。

メーカーはスイスの山用品ブランドであるマムートのクラッグセンダーを購入。

かぶってみると似合わない、家内も笑いをこらえている。

今日は先週アクシデントで中断したので大滝から始め烏帽子沢付近までを予定。

いつものように登山口に向かって山麓線から林道へシエラを走らせる。

ゴルフ場を横の通り過ぎアンビエントホテルの看板を通り過ぎカーブを曲がると

あらら、クマさんが道路を散歩している。

大きく毛並みの綺麗なクマだ。

写真を撮ろうと車を止めたらこちら行き気づき森の中に逃げ込んでしまった。

残念、またシャッターチャンスを逃してしまった。

ちなみに帰りにお知り合いになった釣り師の方は沢で遭遇したクマさんを

スマホの動画で綺麗に撮られていた。

この辺の沢にいたんだって・・・羨ましい。

入渓場所大滝に到着、先週突っ込んだ岩は壊れていない当たり前か・・・

岩に向かって「お前なんか嫌いだ」と言ってやった。

入渓の際ヘルメットを被る、軽いしフィット感も良い快適の一言。

現場用ヘルメットに比べると格段の差、ヘルメットへの偏見がとれる。

この辺りは岩の上に苔が生えていてツルツル、まともに歩けない。

先週の悪夢が蘇る軽いPTSDか鼓動が速くなる

深くゆっくり呼吸、気持ちを落ち着かせる。

三点確保を基本に足元を注意しながら登る。

なんとなく魚の気配は感じられないがポイント毎で竿をふる。

やはりまったく当たりない、いないの~。

しばらく当たりなしが続くが、落ち込みのはざまに落とすとアタリが。

やっと20cmくらいイワナが釣れた、すぐにリリース。

ここからか・・・・

この辺りから魚の影が見えだした。

緩めの流れのある淵に落とす、緩めの流れなのでオモリは2Bで餌まで40cm

何度流してもアタリがない。

居そうなんだけれど・・、流れの中に緩い部分があるのでオモリなしで流す

餌が沈み、ゆっくりと下流に流れていく

そのとき目印がとまりゆっくりと上流に動きだす、アタリは感じられない

反転流?そんなはずはない

淵の落ち口まで目印が移動した所で合わせてみる、やっぱり隠れてたみーっけ。

動かない根掛かりしたような感じ、これはでかいのが来ているかも。

「ズリッ」魚が首を振ったような竿を引っ張る、さあ忙しくなるぞと気合をいれる。

これ以上奥に入られるとまずい、まずは引き出す。

そう簡単にイワナは降参しない、暴れる結構強い引きだ竿が弧を描く。

その弧形を描いた竿をたたみながら岸辺に近づける。

腰からタモ網を外すがカラビナが邪魔する「あわてるな!」。

さっきまでのPTSDはどこ行った?そんなの知らん??

釣りあげると野趣をたっぷりそなえた尺イワナだ。

そこからもう少し上がるとイワナが3匹

尾びれを揺るがし岩陰から出たり入ったりしている。

早速流してみる釣れた、但し一番小さいやつ22cmすぐにリリース

その上淵には流れの穏やかな岩間に来たるべく産卵の準備かペアのイワナが泳いでいる。

これは釣らない、デート中なら野暮というもの。

どれぐらいで気が付くか試してみる、ゆっくり近づいてる分には3mでも逃げない

動きを早くするとすぐに岩陰に隠れた。

それでも5分ほどするとまた出てくる、かわいい

その上のポイントにもイワナが1匹型のんびりとしている型は悪くない。

餌をなげてみる、すぐに餌に近寄るが少し遊んで岩陰に逃げて行った。

よさそうな淵なので1Bおもりで流してみる、何回か流すがアタリなし

ここなら重りなしで行けそう、竿を振る。

淵の落ち込みでブドウ虫が流れに取り込まれ水中に落ちていく。

その時水面が盛り上がり大きく茶色っぽい魚体がうねるのが見えた

ブドウ虫に向かっている、獰猛だ。

竿が一気に持っていかれ水面へ向け弧を描く。

上げてみるとこれもまた良い型だ

この沢のイワナは味しっかりしていて身もだらけていない

しかも臭みが感じられないときている、ようは旨いイワナだ。

沢によって味はもとより身の締まり具合や匂いが微妙に違う。

この先少し行くとまた釣れなくなった、まったく当たりがない。

沢筋も二本に分かれて水量が中途半端居そうに見えない

そうしているうちに帰る時間だ、竿をたたみ登山道と合流するまで沢を登る。

帰りの登山道で上流から降りてきた御仁と話をする。

聞くとテンカラ釣人で型の良いイワナを持っていた。

烏帽子沢の上流で釣をしていたそうだ。

スノーボーダーであり調理師などその他マルチな御仁だ。

面白い御仁で冒頭で書いたクマ遭遇動画にまつわる話、

ピークからの滑走シーンの写真など見せていただいたが素晴らしい出来栄え。

写真やスキーも趣味にしている私にとっては興味が尽きない。

人柄も気さくで面白い御仁なので電話交換をする、今後が楽しみだ。

安曇野遊山人/渓流釣り・田舎暮らし

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