釣りに出かけたのに

毎年9月初旬は登山者も少なく静かなになる、紅葉前の一休み。

登山者も少ないので、登山道も静かだ。

烏川一の沢の大滝ベンチ付近釣り散策に出かけることにした。

麓では田んぼの稲が実り収穫をまっている、後ろにそびえる蝶が岳。

暑かった夏も終わりが見えてきた麓も秋が近い。

ブドウやナシも出てきた、早いものは稲の収穫も始まっている。

ヒエ平登山口までシエラを走らせる

登山口は秋の風に変わっている、山の季節はある日突然やってくる。

道路を歩いているとボス猿らしき一匹が堂々と上から歩いて来る。

道の真ん中を避けないそうくるか、ならばこっちも避けない。

昔ガキの頃よくやったガン飛ばしだ。

「勝った」目をそらし私が通り過ぎるのを脇に避け斜めに見ている。

そ知らぬふりをして通り過ぎる、やがてサルは森には入っていった。

森は静かだ時々沢の水音や鳥の声、ゆっくり登山道を歩く。

山の神(標高1480m)を通り過ぎる巨木の存在感が大きい。

私は神頼みをしないが、後で思うと軽く挨拶でもしたほうがよかったかもしれない。

1時間ほど歩くと予定の大滝ベンチ(標高1610m)に到着ここから入渓。

流れを見るとイワナが悠然と泳いでいる。

悟られないよう静かにザックに入れている竿を出し準備

糸を竿先に着けるが、あ~ら不思議穂先がポロっと・・・

今年3月に買った竿なのに・・・・

瞬間接着剤やテープもなくお手上げ、しかも予備竿は車の中

目の前では立派ないイワナが悠然と泳いでいる、イワナ曰く「餌はまだか!」

だめだ、このイワナはあきらめるしかない。

昨日読んだ「マタギに学ぶ登山技術」

その本のマタギは釣り竿を持って山に入らない、針と糸だけだ。

釣り竿は現地調達、弾力がある長めの木枝を使う。

よし、これだ!これしかない

そうと決まったら竿確保!

それらしい木を探しとりあえず糸と餌つけ試す

釣れてないのに竿が重い、重心が悪い。

それでもきましたよ、のんきなイワナが飛びついてきた。


22cmくらい、でもこの本でマタギは25cm以下のイワナは放す事と書いている。

本に倣い帰ってもらう、マタギの言葉は重い。

しかしこの天然竿は重いしバランスが悪い、しかも収納できないので持ち運びができん。

これでは釣りにならない。

やはり、私はマタギの真似事さえもできない不器用人

その後淵際を降りようと1mくらいの石の上に乗ったら急に石の下が崩れ

斜め前の岩にたたきつけられる。

瞬間、岩にぶつかる竿をかばったのがいけなかった。

顔面、右肩から岩に激突、受け身が取れてない。

衝撃とともに一瞬軽い脳震盪起こすが意識回復、腕がしびれて動かん大丈夫か?

頬の付近に冷たい感触、切創したようだ。

腕をはじめ体のしびれや痛みも収まりどうやら打撲だけのようだ、

顔の出血も1cm程度の切創で大したことはなく止血すれば何とかなりそう。

サングラスは・・・傷が入っている、7月に無くし新しく買ったのに

体はほっときゃ治るがサングラスはそういう訳にはいかない。

選んでくださったお店に申し訳ない「ジンノさん」本当にごめん!

二度あることは三度ある、私は運が悪い時はとことん続くので帰ることにする。

家に帰って家内の一言「何と戦ってきたの、あと消毒はしてね」

その後、1時間おきに腫れている私の顔をみて笑いころげていた。

それと人前に出るのはサングラスでもかけたほうが良いとも言われた。

やっぱりヘルメットは買おうかな?

安曇野遊山人/渓流釣り・田舎暮らし

0コメント

  • 1000 / 1000